大人向けの英語の絵本として、シェル・シルヴァスタインがとてもおすすめです。
大きな木(英語:The giving tree)などはとても味わい深く、いろんな解釈ができる大人の絵本です。
今回紹介する絵本はシェル・シルヴァスタイン作の「ぼくを探しに(The missing piece)」という絵本です。
「ぼくを探しに」は大人むけの絵本
この作品の絵はとてもシンプルで、紙の上に黒い線で描かれています。
登場するのはパックマンにも似た一部分が欠けてしまっている丸い円です。
彼はこの欠けた部分(The missing piece)を探してあちらこちらを旅しはじめます。
自分の欠けた部分にピッタリはまるものを探して
人は自分の欠けた部分にはまるもの、代わりとなる部分を求めてしまうものです。
それを恋人や友人などに求める人、映画や音楽、文学など芸術に求める人、お金や権力などに求める人などいろいろです。
そしてピッタリと自分にはまるものを探しては見つからず苦しみます。
そんな私たちの気持ちを代弁しているかのように、次から次へとピッタリとはまるものを探して旅をつづけます。
無理してもただこわれてしまうだけ
この絵本はとても抽象的です。
はじめは、シェル・シルヴァスタインの意図がよくわかりません。
ただの線にただの丸。パックマン。
でも読みすすめていくうちにだんだんと「ぼく」であるこの丸に感情移入していきます。
「ぼく」はひたすら自分の欠けた部分を探します。
ようやく自分の欠けた部分とピッタリとあいそうな部品を見つけても、ちょっと大きさがあいません。
むりして自分にあわせようとして、部品そのものを壊してしまいます。
「ぼく」は欠けた部分にぴったりはまるピースをみつけることができるのでしょうか?
まとめ
大人むけの絵本としてシェル・シルヴァスタインの「ぼくを探しに」を紹介しました
「ぼく」が一途に欠けた部分を探す姿にはとても心をうたれます。
そして、実はとてもユーモアあふれるストーリーで、笑うこともできます。
子どもでも十分読める内容ですが、ストーリーの深さを味わうには人生経験が必要かもしれません。
ぜひ大人の方々によんでいただきたい内容です。
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